CAREER ADVISOR COLUMN
キャリアアドバイザーコラム

アメリカスポーツ業界における「代理人」のニュースから考える

先日、MLBやNBA、NFLなどの各選手の代理人を務めている方々のニュースを見る機会がありました。

なかにはスコット・ボラス氏のように、
100名上の従業員も雇用するなど代理人として大成功を収めている方もいます。

昨年オフにもMLBにおいて、韓国人左腕のジャースからブルージェイズへの移籍交渉をまとめましたが、
100億円以上とも言われる移籍金額でした。
代理人であるため、このうちの数%を成功報酬として得るわけですが、その規模の大きさに驚かされます。

一方で、ただただ報酬が高額なだけというわけではなく、
個人的には、この報酬=契約事項の交渉や取りまとめまでに高いハードルがあったからこそだと思っています。

私たちも先生方の転職をご支援させていただく中で、就労条件や契約事項の取りまとめは行いますが、
MLBなどの代理人は移動手段や生活環境の整備に至るまで、
細かすぎるほどの条件を取りまとめていくと聞いたこともあります。

それだけの労力をストーブリーグの期間で、何十名と対応するパワーにも驚愕しますし、
各球団の本音や補強策などのリサーチも欠かさず行っているものだとイメージできました。

私たちも各医療機関や薬局がどのような人材を求めているのか、リサーチをするところから始めます。
比較するのもおこがましいですが、
そういった事前の「土台作り」が成功の要因になっているとも言えるのではないでしょうか?

「敏腕代理人」と世間では取り上げますが、シーズン中にも目に見えない沢山の努力や
アフターフォローも誰よりも行っているのだと思います。
市場規模が大きいだけにきっと多くの方が代理人になりたいと思うであろう中、
「敏腕」とされる方では数名の人物しか挙がってこないのは、
きっとこういった見えない部分の地道な努力や動きができているか?いないか?で
大きな差がでてくるからではないでしょうか。

選手としては、日々のトレーニングや技術向上に専念できる点でも、
代理人に信頼して任せられるというメリットは大きいと思います。
私も常に仕事においては「WIN、WIN」の関係づくりに重点を置いていますが、
代理人の世界においても、球団側も有望な選手を獲得することで集客や優勝などを実現できるわけで、
多額の投資に見合う収益を得られるという価値を見出しているのだと思います。

私の仕事は代理人ではありませんが、第3者としてともに共存共栄が果たせるために何をなすべきか?
という着目点は同じだと考えています。
今回の代理人のニュースを見て、より一層日々の目に見えない行動の重要性を噛み締めています。

編集部CB Career

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