CAREER ADVISOR COLUMN
キャリアアドバイザーコラム

人材紹介会社を絞るべき3つの理由

複数社利用のデメリットとは

当社のような、転職の支援を行っている職業紹介会社は
有料、無料に関わらず平成28年の時点で全国に20,406事業所あると報告されており、
年々増加傾向にあるようです。

そのような中で、一人の求職者の方が
複数の紹介会社を並行して利用されるケースが多くなってきたように感じます。

紹介会社を複数利用することには何ら問題はないですし、
また多くの転職サイトで複数の紹介会社登録を推奨していることも大きな理由ではないでしょうか。

一般的に言われている複数の紹介会社を利用するメリットデメリットは以下のようなものです。

◇メリット
 ・紹介会社ごとに保有している求人が異なるので、広く情報収集ができる。
 ・相性の良いコンサルタントを探すことができる。

◇デメリット
 ・登録、求人案内など別々に進行するため、管理が煩雑になる。
 ・同一法人に別々に問い合わせする事によるトラブルの可能性。

注意点として、コンサルタントが把握していないと混乱してしまうこともあるので
複数登録を行う場合は紹介会社側に隠さずに伝えつつ転職活動を行いましょう。

一方で、上記はあくまで一般の転職市場における内容であり、
当社が専門としているような医療業界などでの転職については
利用する紹介会社をある程度絞って登録することをお勧めしています。

◇医療業界で紹介会社を絞るべき3つの理由

1、もともと選択肢が限られている
  総務省の統計では平成28年度の時点で日本の事業所数は5,779,072件。
  そのうち医療福祉産業事業所数は418,640件で全体のわずか7%です。
  当然その中のすべてが求人を出しているわけではなく、
  紹介会社毎で持っている求人が違う、というケースはそれほど多くはありません。

2、個人が特定されてしまう可能性が高い
  医療業界は狭く、同業他社でも同じエリアであれば関連し合っているため、
  たとえ個人情報を伏せていたとしても   
  「男性40代、〇〇の専門資格あり、〇〇市エリア希望」
  など簡単な情報で特定をされてしまう可能性があります。
  「退職の意思を伝える前に現職に転職活動のことが伝わってしまった」といった
  トラブルを避けるためにも、紹介会社の登録先を絞り、慎重に活動を行うことをお勧めします。
 
3、法人側の印象を損ねてしまう
  医療法人や薬局の中には一般企業と違い採用に慣れていない所もまだまだ多く、
  複数の紹介会社から同じ求職者の紹介があった場合。
  「条件を吊り上げようとしているのか?」
  「そんなに転職に困る何か問題のある人ではないか?」
  と悪い印象を持たれてしまうというケースが残念ながら少なくないのです。

いかがでしょうか?以上が紹介会社を絞るべき理由です。

どこでもよいので急いで就職をしなければならない、というケースであれば
もちろん複数の紹介会社登録もお勧めできますが、
希望の働き方や環境、仕事に関する考え方など、
じっくり特定のコンサルタントと話し合って進めていくほうがより良い転職をすることが
できるのではないでしょうか?

CBキャリアでは一人ひとりの思いに向き合った転職支援を行っております。
現状に不満がある方、将来でお悩みの方など是非一度弊社にご相談ください。

国家資格キャリアコンサルタント
衣笠 敬広Takahiro_Kinugasa

大学を卒業後、冠婚葬祭の会社に就職し、葬祭ディレクターとウェディングプランナーを経験。
キャリアが変わっても同じ「人生のお手伝い」に喜びを感じています。

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