CAREER ADVISOR COLUMN
キャリアアドバイザーコラム

医者の仕事内容とは|年収・資格やどうすればなれるのかを解説

人の役に立つ仕事がしたい人は医師を目指すこともおすすめです。医師は、キャリアを積むほど技能も収入も上がるやりがいのある仕事です。しかし、具体的に医師になるまでの道のりや、それに必要な年数について気になる方も多いでしょう。この記事では、医師になる方法や仕事内容、医師のキャリアに関する選択肢についてまとめています。これから医師を目指す人や、医師免許を持っているけれど違う仕事も検討している人はぜひ参考にしてください。

 

医者の仕事とは

医師の仕事には以下の2つに分類できます。

  • 臨床医
  • 研究医

臨床医

臨床医とは、患者の治療や診察をする医師のことです。多くの方が医師の業務としてイメージするのは臨床医の仕事でしょう。
臨床医の主な勤務先としては以下のような場所があります。

  • 大学病院
  • 総合病院
  • 一般病院
  • 診療所(クリニック)
  • 産業医

一般病院とは、公益法人、医療法人、社会福祉法人が開設している病院のこと。
また、患者が入院するベッドの数でも医療機関の呼び方は異なり、19床以下の場合は診療所(クリニック)。20床以上ある場合を病院といいます。

臨床医は、さらに「外科」、「内科」、「皮膚科」など、それぞれの専門の診療科目に分かれて診療します。

研究医

大学などで、医療に関する研究をしている医師のことを研究医といい、治療法が確立されていない病気の新しい治療法を見つけることも研究医の重要な業務です。研究医の主な勤務先としては、以下のものがあります。

  • 大学
  • 病院
  • 製薬会社

 

医者の仕事内容【臨床医の場合】

臨床医は、勤務先(働き方)によって、主に下記の2つに分けられます。

  • 勤務医
  • 開業医

勤務医

大学病院、総合病院、一般病院、診療所といった医療機関で雇用されている医師を勤務医といいます。なお、産業医は臨床医ですが、企業や従業員に対し、健康管理や職場環境などへの指導、アドバイスが主な業務で勤務医の業務とは異なります。

勤務医の業務には、医療機関を受診する患者の治療や診察の他、医療機関内の情報共有を目的としたカンファレンス、日によっては当直もありますが、実際の業務内容は診療科目によって大きく異なります。

勤務医で働くメリットとして、栄養士や保健師など他の職種との交流がある、高額な最新医療機器が施設に導入され、最新の医療に触れるチャンスがある、資格取得などのサポートがある、尊敬できる医師と話せる、医療行為のリスクをカバーしてくれる専門部署があることなどがあげられます。

収入を得ながら、医師として効率的にキャリアアップする過程にやりがいを感じられるでしょう。

開業医

特定の医療機関に所属せず、自身で新たにクリニックを開設して医療活動をする医師を開業医といいます。

開業医は訪れる患者の治療や診察の他、スタッフとのコミュニケーション、給与の支払い、売上管理、集客用のホームページ作成やメンテナンス、大きな医療機器を購入する場合は、金融機関との融資交渉など業務が多岐にわたります。

開業医で働くメリットとして、売上管理や金融機関との融資交渉など、医療技術だけではなく、経営者としての知識や実務も経験できる、医療方針や経営理念などの衝突がないため思い通りの運営ができる、売上と利益次第でより高収入になる可能性がある、などがあげられます。また、地域密着の診療所として一定の患者数を確保すれば、口コミで患者がさらに増えることが期待できるかもしれません。

開業時は忙しいですが、軌道に乗ると勤務医よりはるかに収入が大きくなる傾向がある点に、やりがいを感じるでしょう。

 

医者の仕事内容【研究医の場合】

まだ治療法が確立されていない病気や、よりよい医療を提供するために、日々、新しい技術や治療法を大学や病院で研究する医師を研究医といいます。研究の結果、新たな発見をした場合は、学会での発表や、学術誌への投稿などで世に公表します。

研究医としてのメリットは、自分の研究成果によって、多くの臨床医に取り入れられれば、より多くの人を救えることです。実は、iPS細胞で有名な山中伸弥氏も研究医です。
自分の研究結果が、医療現場で多くの人を救うことに役立てば、大きなやりがいを感じられるでしょう。

 

医者の年収

第22回医療経済実態調査(医療機関等調査)報告によると、全ての施設(経営母体)を含めた、勤務医の平均年収と開業医の平均年収は次の通りです。

勤務医平均年収 1,490.9万円
開業医平均年収 2,763.4万円

研究医の平均年収は、大学勤務なら大学教員としての給与規定に基づいた給与となるため、医師免許取得後10年目でも600万円から700万円ということもあり、臨床医(勤務医)よりも低めです。ただし、研究医も論文を積み重ねていけば、書籍の出版や講演に招待されることで収入が増えるチャンスがあります。

 

医者の役割

ここまで紹介した、臨床医や研究医以外にも、医者には以下のようなさまざまな役割があります。

  • 産業医
  • 学校医
  • 国際協力医
  • 警察協力医
  • 健康スポーツ医

先述した産業医の他、学校の健康診断や予防接種をする学校医。発展途上国で人道支援をする国際協力医。災害や事故現場で亡くなった人の死因や身元を特定する警察協力医。スポーツをする人向けに治療や医学的助言をする健康スポーツ医など多くの選択肢があります。

現在、医者をしていて、収入や職場環境、キャリアで悩みを抱え、仕事を変えたいと考えている人は、転職・キャリアの専門家であるキャリアコンサルタントへの相談がおすすめです。医師ベストキャリアでは、キャリアプラン、ライフプランなど医療業界に精通したコンサルタントによる転職のサポートが受けられます。

 

医者になるには

臨床医と研究医、いずれのケースにおいても医者になるためには医師免許が必要です。ここでは医師になるための道のりについて解説します。

医者に必要な資格

医者になるためには、大学の医学部に進学し6年間の教育を受けた後、医師の国家試験に合格。その後、臨床研修医(※1)として2年以上の経験を積む必要があります。

また、消化器外科は2年の臨床研修終了後、日本消化器外科学会が定めるカリキュラムにしたがい、4年以上の勉強や診断、300例以上の手術が必要で、その後ようやく受験資格を得てから合格することで消化器外科専門医の資格を取得できます。

麻酔科医も、麻酔科医として標榜するために、麻酔科医として一定期間の修練や、麻酔の実施を主に担当する医師として、気管への挿管による全身麻酔を300症例以上実施していることなどの要件があり、医師免許を取得してもすぐにその診療科目のエキスパートとして活動できないこともあります。

 

※1)臨床研修医…診療に従事しようとする医師は臨床研修医として、都道府県知事指定の病院、または、厚生労働大臣の指定する外国の病院で研修を受ける必要があります。

医者に向いている人

医者に向いている人は以下のような人です。

  • 常に学び続ける人
  • 体力、精神力がある人
  • 使命感を持って仕事に取り組める人

医療は最新の研究結果や医療技術により、常に進化しています。患者にあったより良い治療を提供し、一人でも多くの命を救うためには、貪欲に最新の医療を学び続けることが大切です。

また、医師は年収が他の職業に比べて高いですが、勤務時間が長いハードな仕事です。そのような中でも、精度の高い治療や手術を提供するためには、体力、精神力が必要です。モチベーションを高く持ちながらハードな業務をこなしていくためには、その原点として、多くの人を救いたいという医師としての使命感を持っていることが重要になります。

 

まとめ

医師の仕事は主に臨床医と研究医。そして臨床医は勤務医と開業医に分かれ、どの道を進むかで業務内容も年収も大きく変わります。

また、臨床医や研究医以外にも、さまざまな働き方があります。これから医師になりたい人は、まずどのようなキャリア進みたいかを早いうちから考えておくと、お金や勉強の準備をすることができます。

すでに医師免許を持っている人で、現在のキャリアや年収などについて迷っている人は、まだまだ多くの選択肢がある可能性がありますので、専門家に相談してみることをおすすめします。

キャリアアドバイザー
山ノ内 綾乃Ayano_Yamanouchi

日本メディカルキャリアの新入社員として入社いたしました。「あなた以上にあなたのキャリアを考える」という理念のもと、誰よりも求職者のお気持ちに寄り添うことができるようなアドバイザーでありたいと日々、精進しております。感謝と思いやりの気持ちを忘れないで、求職者の皆さま、医療機関様ともに頼っていただけるよう一生懸命に努めてまいります。

人気記事
関連記事