CAREER ADVISOR COLUMN
キャリアアドバイザーコラム

回復期リハビリテーションでの働き方とやりがい

専門性を活かしながら社会復帰のお手伝い! ~ワークライフバランスとやりがいを両立~

急性期の後、症状が安定する時期に社会復帰や在宅復帰を目指して、
集中的にリハビリテーションを行うのが回復期リハビリテーションの役割です。
回復期リハビリテーションは専門病院もあれば、病床の一部を回復期専用にしている施設もあります。

このリハビリの場で活躍をされている先生方の大半は、
元々、違う診療科を専門にされていた方が多く、
どこかのタイミングでリハビリテーション科へ転科されている先生がほとんどです。

特に多いのは、脳神経外科、整形外科、神経内科からの転科です。
これらは回復期リハビリが対象とする患者層と近く、
即戦力になりやすいため病院側から大変重宝される存在です。

これらの診療科の先生方にとってみれば、
急性期病院ではある程度の治療を終えて送り出して終わりになってしまうことから、
患者さんの「その後」も診て、勉強できる点で回復期に対して魅力をお感じになることが多いのです。

急性期病院では、手術をしてもその後患者さんがどうなったのか実はわからない・・・
という、不完全燃焼の感覚を抱いている先生方も少なくないということなのだと思います。

リハビリ科への転科

ただ、必ずしも上記診療科の先生でなくても、
リハビリの重要性を理解し、リハビリに対する興味があれば転科は充分可能です。

リハビリ自体を担当するのは、主にOT・PT・STなどのセラピストであり
また患者さんの生活をサポートする看護師が、在宅復帰に向けたお手伝いをします。

そして、患者さんがリハビリに集中できるよう、バックアップする存在が医師なのです。
回復期には、容態が落ち着いた患者さんが多いですが、
ご高齢の方も多いことから、さまざまな合併症をお持ちの方が入院をされています。
そういった意味で、元の疾患に詳しく全身管理も担う医師の存在は欠かせない存在です。

現に、現在回復期でご活躍中の先生方の多くは、
例えば、循環器や消化器など内科系ご専門の先生方もいらっしゃれば、
元々は外科のご出身の先生、中には皮膚科や耳鼻咽喉科出身の先生など、
ご入職後にリハビリのことも勉強をしながらご専門分野も活かした働き方をされています。

一方で、回復期リハビリの主役はセラピストや看護師。
あくまで医師はチームのまとめ役であり、
チームの一員として各メンバーと対等な立ち位置の存在にならねばなりません。

中には、急性期病院からの転職で自分がチーム医療の上に立つイメージから抜け出せず、
他の医師やスタッフの意見を受けつけなかったことで、組織になじめない先生もおられるようです。

チーム医療にやりがいを感じ、縁の下の力持ちとして他メンバーとのコミュニケーションを大切に出来る先生は、
回復期リハビリテーション勤務に向くタイプの先生のように思います。

回復期リハビリの魅力

また回復期リハビリの魅力は、容体が落ち着いている患者さんが多いことから、

・当直回数が少ない(もしくは無い)
・土日夜間のオンコールが無い
・残業がほぼ無い

というような、オンオフメリハリのついた勤務が実現しやすいことです。

「多忙を極める急性期病院からの転職を考える医師」や
「子育て中の女性医師」「家族との時間を大切にしたい医師」などに非常に向いています。

今までに、私が担当させていただいた先生にも
上記のような背景の方が多く、愛妻家で子煩悩な男性の先生も多いように感じます。

このように、自身の生活と仕事を
ほどよいバランスで継続できる点も回復期リハビリテーション勤務の魅力です。

今まで、回復期リハビリに馴染みがなかったけれど、
このコラムをご覧いただき少しでもご興味をいただけた先生、
ぜひご相談をお待ちしております!

キャリアアドバイザー
加納 由理Yuri_Kanou

教育学部卒業後、語学関係の企業へ。「もっと人の転機に貢献できる仕事がしたい」と転職。産休を2回取得し家では怪獣(子供)の相手をしながら、アドバイザーとして奮闘中。

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