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医者は人の健康や命を預かる職業であることから、患者やその家族からも大変感謝され、やりがいを感じている方も多いでしょう。しかし反面、医者は労働時間が大変長く、緊急の呼び出しもあるため、プライベートとの両立も難しいなどつらい点もあります。時には医者を辞めたくなるかもしれません。この記事では、これから医師を目指す人や、辞めたいけれど迷っている人向けに、医師のやりがいや辞めたくなった時の対処法を紹介します。
医者は年収の高い仕事として知られていますが、実際はそれでも割に合わないと感じるほどハードな仕事です。しかしそれでも医師の仕事を続けられるのは、医者という仕事には以下のような点からやりがいや魅力を感じられるからです。
各項目について詳しく解説していきます。
医者は、病気やケガをした患者に治療や、改善に向けてのアドバイスを行い、回復に向けたサポートをします。場合によっては患者の命を救うこともあり、医者の対応次第では患者の人生を左右することもあります。
医者の治療やアドバイスの結果、患者が見事に回復していく姿を見て人の役に立てて良かったとやりがいを感じる医者は多いようです。
ケガや病気が回復したり、命が救われたりすれば、医者は患者から感謝されますが、感謝しているのは患者本人だけではありません。ケガや病気をすれば、患者本人やその家族も心理的、経済的負担が生じますが、患者が回復することでそうした不安は解消されていくでしょう。治療を担当した医者は患者本人や家族から感謝され、改めて医者という職業に大きなやりがいを見出すことができます。
産婦人科医などは命の誕生の場に立ち会えます。しかし、産婦人科でも全ての赤ちゃんが安産で産まれてくるわけではありません。その他の診療科目においても、医者は、老化や末期がん患者など、人の一生の終末期を看取らなければならないなど、時にはつらいこともあるでしょう。
しかし、医者はそんな命の誕生や最期の瞬間に立ち会うことで命の尊さや素晴らしさを知り、自身の仕事に改めて魅力を感じられるようになります。
地域密着の開業医などの場合、近隣から訪れる患者の治療や健康へのアドバイスをすることで、地域に暮らしている人々の健やかな暮らしのサポートができます。その結果、自身の仕事が地域への貢献につながっているという充実感を感じられます。
医者が多くの人の健康をサポートし、命を救っている仕事であることは、世の中でも知られているため、一般的に社会的地位が高い職業として位置づけられています。さらに医者としての評判が高ければ、地域や業界でも有名になり名声も得られるようになります。
令和2年賃金構造基本統計調査をもとに、職種別の平均年収ランキングを見てみると、医者は全ての職種の中でパイロットに次いで平均年収の高い職種であることがわかります。
順位 | 職業 | 平均年収 |
1位 | 航空機操縦士(パイロット) | 1,725.2万円 |
2位 | 医師 | 1,440.3万円 |
3位 | 大学教授(高専含む) | 1,073.3万円 |
4位 | 公認会計士・税理士 | 958.4万円 |
5位 | 法務従事者(裁判官、検察官、弁護士など) | 878.7万円 |
参照元:令和2年賃金構造基本統計調査
一般企業の会社員よりも平均年収は高く、医者の専門性や技術に見合った報酬を得られることも、医者のやりがいの一つです。医者は当直やオンコールによる緊急対応が多くハードワークですが、この年収の高さがモチベーションを維持しているという側面もあります。
医者の仕事は社会的地位も高く、多くの場面でやりがいや魅力を感じられる職種ですが、それでもときには医者を辞めたいと感じたり、悩みを抱えながら働いていたりすることもあるようです。医者を辞めたくなるのはどんな時なのでしょうか?また、辞めたいと思ったときはどのように対処したらよいのでしょうか?
医者を辞めたくなる理由は人それぞれですが、主に以下のような理由が挙げられます。
令和元年度医師の勤務実態調査によると、週当たりの勤務時間は男性医師で57時間35分。女性医師が52時間16分です。ただ、男性医師の41%、女性医師の28%が週60時間以上。さらに男性医師の9%、女性医師の6%が週80時間働いているという実態もあり、前回調査(平成28年度)と比べ改善傾向にあるものの、依然として医者は業務時間が長く、徹夜も多いハードな職場があることも事実です。
その他、診療科目によっては、オンコールも多くプライベートがほぼなくなってしまうこともあります。
また、徹夜で疲労困憊している中で、人の命を預かる責任の重い業務をしなければならないという処遇に不満を感じる医者もいるようです。
もし、同じようなことを感じている方がいたら、現状を変える方法を考えていきましょう。
医者を辞めたいと思ったら、以下のような方法で対処しましょう。
開業医なら、自身がクリニックの経営者なので、患者の受け入れペースなどを自分でコントロールできます。ただ、開業医は医療行為以外にも、スタッフの採用や給与の支払い、クリニックの宣伝などやることが多く、当直やオンコールの対応の方が楽だったということも考えられます。
また、組織に所属せずにフリーランスの医者として働いても、十分な収入にはなりますが、経験が浅く即戦力でなければ、どこも採用してくれない可能性もあります。医者を辞めたいと思った時の一番のおすすめは、転職することです。医者はどの診療科目も需要が高いので、今より好待遇で迎えてくれる可能性は十分あるでしょう。
転職をするなら、医療業界に精通したのキャリアコンサルタントに気軽に相談できる医師ベストキャリアを利用することがおすすめです。
医者は人の命や健康を守る、大変尊い職業です。社会的なステータスも高く、年収も高い職業なので、やりがいや魅力をもって日々の業務に取り組んでいる人がほとんどでしょう。しかし、当直やオンコールなど、日々のハードな仕事の中で、プライベートが失われ、そのやりがいを見失ってしまうこともあるかもしれません。
もし医者を辞めたいと思い始めたら、転職を検討するのがおすすめです。医師はどの診療科目も需要が高いため、今よりも好待遇で迎えてくれる職場が見つかる可能性があります。転職をするなら、医療業界に精通したキャリアコンサルタントがいる、医師ベストキャリアをぜひ活用してください。
日本メディカルキャリアの新入社員として入社いたしました。「あなた以上にあなたのキャリアを考える」という理念のもと、誰よりも求職者のお気持ちに寄り添うことができるようなアドバイザーでありたいと日々、精進しております。感謝と思いやりの気持ちを忘れないで、求職者の皆さま、医療機関様ともに頼っていただけるよう一生懸命に努めてまいります。