CAREER ADVISOR COLUMN
キャリアアドバイザーコラム

医師が北海道で働くということ│移住のメリット、求人、移住転職支援などについてまとめました

北海道は「でっかいどう」―

四国と九州と沖縄を足してもまだ足りないほどの広大なエリアに約550万人が暮らす北海道は、当然のことながら人口密度は47都道府県で最も低く、まさに「でっかいどう」。美しく雄大な自然に囲まれ、観光、移住ともに人気の高いエリアです。

その広さゆえエリアによって自然環境や気候もまったく異なり、例えば、海に囲まれた道南エリアと、広大な平野が広がる十勝エリアでは、風景も気候も対照的。ご自身のライフスタイルやイメージに合わせて、まずは北海道を知るところから始めてみるのもおすすめです。

また、移住した方が北海道暮らしの魅力として真っ先に挙げるのが、世界自然遺産の知床や釧路湿原、複数の国立公園をはじめとする「豊かな自然」、そして「四季を感じる暮らし」。ゆっくりと移り変わる景色と季節を感じながら、大自然とともに暮らす毎日がそこにはあります。

北海道のおすすめポイント

大自然と四季のうつろいを肌で感じる
四季の表情が豊かな北海道。

春は函館松前公園の桜をはじめ、静内二十間道路の桜並木、夏は富良野のラベンダーや北竜町のひまわり畑、秋は大雪山の紅葉、そして冬は網走や紋別の流氷、世界自然遺産の知床へと、季節の移ろいとともに表情を変える大自然を楽しめるのも北海道の魅力。そんな多くの魅力的なスポットを暮らしながらゆっくりと巡ることができるのも楽しみの一つです。

また、美しい大自然を舞台に、スキー、スノーボードなどのウィンタースポーツや登山、キャンプ、カヌーやラフティング、さらにアクティブにパラグライダーや熱気球など、豊かな北海道は遊びもビッグスケール。加えて、農業・林業・漁業などの体験やものづくり体験など、大自然と四季の移ろいを肌で感じることができます。

週末のレジャーや海の幸・山の幸も充実
札幌や函館といった国内有数の観光都市はもちろんのこと、夜景や歴史を感じられるスポット、動物園などの魅力的な観光スポットが揃っていて、週末のレジャーに事欠かないのも北海道の魅力。

なかでも登別や定山渓、湯の川などなど、温泉は大充実。有名温泉地をたくさん抱える北海道はまさに温泉天国。にぎやかな温泉街から秘境の温泉まで多彩な温泉が楽しめます。

また、北海道観光では外せない海の幸、山の幸も日常的に楽しめます。地元のスーパーには、北海道ならではの新鮮で美味しい食材が安価で並び、家計に優しいところも魅力。新鮮で種類も豊富な食材に囲まれる北海道での生活は食育にも最適です。

意外!?過ごしやすい気候
広大な北海道は気候も地域によって大きく異なりますが、梅雨がない、台風上陸もほとんどない、夏の熱帯夜が続くことはない、湿度が低いなど、夏の過ごしやすさはご想像のとおりです。

気になる冬の積雪期間も、雪対策として家庭用の小型除雪機やロードヒーティング、無落雪屋根などが普及しており備えも万全。優れた気密性と断熱性を備えた住宅も多く、室内温度の高さは日本一と言われており、ポカポカの室内で快適に生活することができます。

また、釧路や苫小牧といった太平洋側の地域は降雪量が少なく、暖房費用等の経済的な負担についても、そもそも北海道は全国と比較して地価や賃料が安い傾向にあることから生活費トータルで考えると「むしろ下がった」という声も聞きます。

豊かな子育て
東京や大阪に比べて平均通勤時間が短い北海道は、相対的に趣味や休養の時間が長いとのデータも出ています。食品や家賃が安いため生活費も抑えられ、週末のレジャーや家族の時間にあてられる「時間」と「お金」が確保できます。

また、観光やレジャーに事欠かないのも北海道の魅力。大自然は学びの宝庫。体を動かし、自然や生き物に触れ、おいしい空気と新鮮な食材に囲まれた生活は子育てにも最適です。

一方で、赤ちゃんのほっとステーションの設置やどさんこ・子育て特典制度などの子育て支援策も充実。道央の白老町では子育て世代は土地購入費が全額補助になったり、西興部村では中学2年生全員を海外研修に派遣したりと、自治体ごとでもさまざまな子育て支援策を用意しています。

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北海道の概要

■地域
道北エリア
日本海とオホーツク海に挟まれた北海道の北端に位置、最北端のまち稚内から旭川・富良野まで、「これぞ北海道」という手つかずの美しい大自然が広がり、自然の美しさや厳しさを堪能することができるエリアです。

中心の旭川市は札幌に次ぐ人口33万人を有し、国道や鉄道の起終点、また高速道路も整備されており、道内物流の拠点となっています。旭川空港には東京・名古屋・大阪などへ直行便もでています。

また、大雪山国立公園や利尻礼文サロベツ国立公園などの国立公園、旭川や富良野・美瑛など、北海道を代表する観光地も有していますが、近年は太陽光発電や風力発電の環境事業や全国的にも人気が高まっているゆめぴりかなどの道産米の主力産地としても有名です。

道央エリア
札幌、小樽、日高地方を含み北海道全体の30%を占める広大なエリア。

200万人都市札幌市を中心に、北海道の都市機能が集まり、JR札幌駅、苫小牧港、新千歳空港という玄関口を有する交通の要衝でもあります。新千歳空港から羽田空港まで1時間40分ほどでアクセス可能です

また、石狩川地域での米の生産や日高での競走馬生産など、各地域で特色のある農業が行われているほか、札幌や小樽をはじめ、ニセコや洞爺湖などのリゾート地も国内外で人気を集めています。観光、産業ともに多岐に渡り、地域ごとに異なる特徴やロケーションも魅力です。

道南エリア
北海道がまだ「蝦夷地」と呼ばれていた時代から本州との交易が盛んで、北海道の海の玄関口として発展したエリアです。

中心の函館市をはじめ、松前、江差など、歴史や文化・自然を活かした観光が人気を集めています。北海道の中では温暖な気候とされ、環境を生かした農業や漁業も盛ん。七飯町は男爵イモ発祥の地、厚沢部町は国内のメークイン発祥の地でもあります。

また、近年は北海道新幹線も開業し、改めて全国的にも注目を集めています

オホーツクエリア
北海道北東部に位置し、北見市を中心に流氷で有名な網走市や紋別市などを含むエリア。冬の寒さは厳しいですが、比較的おだやかな気候で日照時間に恵まれているのが特徴です。

畑作と酪農を中心とした大規模な農業が特徴で、中でもタマネギ生産は全道一。また、1月半ばから3月にかけて流氷の漂着が見られるオホーツク海は、流氷が運ぶプランクトンが豊かな水産資源を育む豊穣の海でもあります。

十勝エリア
帯広市を中心とするエリア。耕地面積は全道の22%(平成29年調べ)を占め、日本最大の食糧基地としての役割を担っています。

夏と冬、昼夜の寒暖差が大きいことから美味しい農作物が育つとされ、大規模農業が盛んで、近年は農業体験やファームステイといった観光面の取り組みにも力を入れており、豊かな自然環境を活かしたアウトドア体験の施設も充実しています。

釧路・根室エリア
日本最東端に位置し、釧路湿原や阿寒湖、風連湖など、ダイナミックな風景が広がるエリア。夏も涼しく避暑地としての人気が高まっており、冬ならではの美しい自然も貴重な観光資源になっています。

広大な牧草地を生かした酪農が盛んで、漁業でも全国有数の水産基地である釧路港と根室港を有しています。納沙布岬の向こうには、手の届きそうなところに北方領土の島々が浮かんでいます。
※オホーツク、十勝、釧路・根室エリアを合わせて「道東」と呼ばれます。

■気候(札幌市)

道南の一部を除いてほぼ全域が亜寒帯気候の北海道は、年間を通じて気温が低く、30℃を超える日は数日で、寝苦しい25℃以上の熱帯夜もほとんどない一方で、真冬は日中でも氷点下の日が続きます。
寒暖差が大きく四季がはっきりしており、エリアごとに気候の違いも大きいため、季節、エリアに応じて準備・対策をすることがポイントです。

■家賃相場(一例)

■教育環境
道内には19の国公立大学と30を超える私立大学があり、北海道大学、札幌医科大学、旭川医科大学という3つの医学部があります。毎年複数の東大合格者や医学部合格者を出す進学校や中高一貫校、インターナショナルスクールなど、教育環境も整っています。

★札幌南高等学校 2020年度 難関大学合格者数

★医学部医学科 2020年度 出身高校別合格者数

■冬の対策
北海道暮らしで何よりも心配なのが、冬の雪対策。雪かきや雪道の運転など、心配ごとはつきません。でも、移住経験者の方に聞くと、結局は「慣れ」。家庭用の小型除雪機やロードヒーティング、無落雪屋根なども普及していますし、室内は優れた機密性と断熱性、暖房設備も充実していて東京よりも暖かいと言われるくらい。

むしろウィンタースポーツを満喫したり、子どもと雪だるまをつくったり、暖かい室内からしんしんと降る雪の風情を楽しんだり、雪と仲良くし、雪を楽しむのが北海道の冬を楽しむコツです。

■アクセス
新千歳空港:羽田1時間40分、伊丹2時間5分、福岡2時間50分
旭川空港 :羽田1時間50分、伊丹1時間55分
女満別空港:羽田2時間、伊丹2時間5分
新幹線  :JR新函館北斗駅~JR東京駅まで最速3時間58分

■移住支援制度
北海道では、北海道へのUIターン就職を促進するため、東京23区(在住者または通勤者)から北海道内に移住し、移住支援金対象法人に就業した方に最大100万円の移住支援金を支給する制度を設けています。

また、市区町村ごとにも、旅費や宿泊施設等の移住のための準備の費用や短期の移住体験、移住後の住宅の補助や子育て支援など、様々な取り組みを行っています。

例えば、新千歳空港から1時間圏内に位置する三笠市では、転入する若者世帯及び単身世帯の賃貸住宅の家賃の一部を最大60ヵ月にわたり助成するほか、紙おむつ購入費用助成や保育料・幼稚園授業料実質無料化、小学校の給食費無料化などの子育て支援も行われています。
※上記は一例です。地域や要件に限り・変更がある場合もありますので、詳細は弊社キャリアアドバイザーにご相談ください。

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医師が北海道で働く

北海道の医師の年収

厚生労働省 平成29年賃金構造基本統計調査より

10万人あたり病院数が10.5施設と全国平均の6.7施設と比較しても多い北海道ですが、札幌医療圏に4割の病院が集中しており、地域間の格差が顕著です。特に、過疎とされるエリアの医療圏が多い道東などでは医師も不足しており、その分年収も高めに設定されています。
北海道では、医療計画の一部として新たに「北海道医師確保計画」を策定しており、道全体で医師の招聘に向け取り組んでいます。特に道内での課題になっている「二次医療圏間の医師偏在」などの是正を議題に含む対策を推進しています。

詳しくはこちら。
北海道医師確保計画(令和2年度~令和5年度)

北海道の臨床研修・専門医制度情報はこちら。
臨床研修・専門医制度|北海道地域医師連携支援センター

北海道への医師の移住・転職
弊社は20年前の創業時から札幌にオフィスをおき、生まれも育ちも北海道というスタッフや、実際に北海道への移住を経験したスタッフも在籍、地元ならではの視点で親身にお手伝いをしています。

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国家資格キャリアコンサルタント
八木橋 辰夫Tatsuo_Yagihashi

紳士服の営業として13年勤務。その後MR、管理職として医療業界に18年携わる。これまでの経験を活かして良縁転職のご支援をいたします。

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