CAREER ADVISOR COLUMN
キャリアアドバイザーコラム

【事例紹介】クリニック開業のご相談

長くお付き合いをさせていただいている、先生から開業のご相談がありました。
医師を志す時から開業を目指されている方、
ご友人が開業を成功させ、「じゃあ自分も」という方など、
開業のご相談をいただくきっかけは様々です。

今回は、そもそもそのエリアで開業が果たせるのかから、
クリニックのコンセプトや、地域性などについてしっかりとご相談をいただき、
私自身が開業のコンサルタントをしていた経験談をもとに
様々なお話をさせいただいた事例です。

今回の先生は、お勤め先は県外の医療機関。
「お膝元開業」ではなく、ゆかりのある地元に凱旋しての開業というケースでした。

想定されている場所が市の中心地で、
物件の坪単価(家賃)が少々高めの可能性もあるので、
まず私としては概ねどのような物件を前提にどのくらいの規模(広さ)や
コンセプトをイメージされているのか?をお聞きいたしました。

先生は、

・規模はあまり大きくはせずに着実に認知度を高めながやっていきたい
・しばらくは患者層をサラリーマンなど、夜に診察を希望される方だけに絞り、夜診のみの診療とする
・一定期間は現職での勤務も非常勤として継続し、収入を確保する

というイメージされていました。

個人的には、開業に失敗は許されませんし、
大袈裟に言うと「退路を断つ」という思いで開業をすることが基本だと思っています。

ただ、今回のケースはクリニックに専従となった後も、
ターゲットとする患者層を明確にした戦略を練っておられましたし、
コンセプトやそこにこれまで築き上げてきたご自身のスタイルを活かすという点も、
お聞きしていて素直に良いクリニックになりそうだなと思いました。

クリニック開業において「特色」を出すことは大変重要ですし、
インターネットで検索をすれば競合するクリニックが沢山ヒットする中で、
「ここにしよう」と指名してもらうためには、
先生のクリニックならではの「特色」や「コンセプト」がとても大切です。

クリニックでの実務経験などももちろん大事ですが、
ご自身の個性などをいかんなく発揮して、
クリニックの特徴やコンセプトを事前に固められることが
改めて大事だと感じた事例でした。

国家資格キャリアコンサルタント
楠瀬 泉Izumi_Kususe

外資系製薬会社MR時代に、メンタルケアに関心を持ち産業カウンセラー資格を取得。働く人の人生に寄り添う仕事を天職と感じ、キャリアアドバイザーの道に飛び込む。

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