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キャリアアドバイザーコラム

日本中が感動!興奮!ラグビー日本代表から学ぶチーム作り・運営を考える

流行語大賞にも輝いた、ラグビー日本代表が掲げていた「One team」。
さまざまな意味が込められた言葉だと感じています。

団体競技、そして企業内においても「チームワーク」という言葉はよく使われます。
その使い慣れたフレーズではなく、「One team」というフレーズで広まったことに、
個人的には大きな意味があるのではと考えています。

医療においても、医師を中心にチームを形成しますし、
医師のご紹介を行う私たちにも医療機関側より「コミュニケーション力重視」「スタッフとの連携が図れる方」など、
まさにチームワーク重視=求める人物像として、ご要望をいただきます。

しかし、ただ人見知りをせず、誰とでも気さくに話しかけることができ、
明るくて誰にも優しい、そんな方であれば良いのでしょうか・・・
それは少し違うと思っています。

また、リーダーシップを発揮してほしい・・・
というのも違っています。

医療機関が求めているのは、ただ患者様に優しければ良いものでもなく、
笑顔の絶えない方であっても良いわけでもありません。

では、ラグビーとも共通することですが、何が求められ、何を必要とされているのでしょうか?

今回のラグビー日本代表チームに当てはめると、
リーチ・マイケルという絶対的なリーダーは存在しているから・・・
ヘッドコーチのジェイミー・ジョセフも含めトップが素晴らしかったから・・・
それでもないような気がしています。

「全員が目標を定め、その目標が完全に一致していた」
ということに尽きると思います。

当たり前のことですが、人は行動(仕事や運動)において、常に目標を持つことが大切です。
今回の日本代表には確固たる明確な目標があり、それを全員が強く持ち、
その目標において、それぞれがお互いの意図や思い、役割を理解し、
それを踏まえた判断が自分自身で出来ていました。
このうちの一つでも欠けてしまっても成立しないような、「チーム」というパズルが完成していたのだと思います。

どのような組織やチームにも、
それぞれが役割や担うことができること、特徴や強みを活かせることなどが存在します。
それに合わない難しいことを要求すると、足並みも揃わず崩壊を招き、
各々が別の道を見ることになり、組織は瓦解します。

今回の日本代表はそれぞれの「強み」や「個性」をお互いが理解できていたのだと思います。
きっと、それまでには多くの壁や誤解、意見のぶつかり合いなどもあったはずです。
しかし、最終的には全員が目標を一致させたことで、
お互いを理解しあえるまでに時間も要さなかったのではと思います。

私たちが先生の転職をお手伝いをする際に、
「コミュニケーション力を重視している医療機関ですよ」とお伝えすることは多いです。
ただ、言葉で言うのは簡単ですが、これから飛び込むであろう組織に入り込み、
お互いの個性や意向、目指そうと思う方向を理解しあい、強力な組織になるのかは、
正直なところ、入ってみないとわからない本当に難しいことです。

現実には各医療機関の組織の空気や風土まで、漏らすことなくお伝えすることは不可能に近いことです。
ただ、「目標」とであれば代弁も出来ますし、また組織として行うべきことも詳細にお伝えを出来ると思っています。
その方向性がずれていなければ、各先生のご経験や手技、さらにはお人柄なども含めた「個性」は
大いに生きてくるでしょうし、それが日本の医療を支える根幹だと思っています。

それが「ご縁」という一言で集約されているものの中身なのかもしれないと思っています。

今回のラグビー日本代表に選出されていたメンバー同士も「ご縁」があっての仲間になったわけですし、
こういった「運命」に近いチーム・組織に加わるという重要性を意識することも大事なのだと思っています。

編集部CB Career

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