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キャリアアドバイザーコラム

医師のキャリアプランとは|年代別の特徴や実現のためのポイントを紹介

現状の待遇や労働環境が数年後どうなっているか、想像することはありますか。医師は、ほかの職業と比較して転職が多い傾向にあります。自分の経験と待遇を客観視して、自身でキャリアプランを形成する医師も少なくありません。今回は、医師がキャリアプランを形成する際のポイント、年代別のキャリアステージの特徴について解説します。理想の将来を実現するためにも、キャリア形成について理解を深めておきましょう。

 

医師のキャリアプランとは

医師のキャリアプランとは

キャリアプランとは、思い描く将来像を実現するための計画です。近年、医師のキャリアは多様化の傾向にあり、活躍の場も多くあります。医師として役職を目指す、専門性を突き詰める、研究に専念する、開業するなど、さまざまな道が考えられます。しかし、ただ将来を思い描いているだけでは多忙な業務に追われ、現状を変化させることは難しいでしょう。医師が活躍の場を移動するには、自分自身で行動を起こす必要があります。

とはいえ、日頃の業務が多忙でなかなか自身のキャリアについて考える時間がない医師もいるかもしれません。だからこそ20代、30代、40代と約10年区切りでキャリアプランを見直し、次の10年を想像して少しずつ行動を起こしていくことが大切です。

医師のキャリア形成は大事

医師は多くの人々に頼られる仕事であり、また長く続けられる職業でもあるため、たとえキャリアプランを深く考えなかったとしても臨床医として活躍し続けることは可能です。
しかし、医師として経験を積み、技術や知識を身につけていくと、それを生かした働き方の選択肢が増えることも事実です。これまでに培った経験に見合う待遇や環境、体力や気力に合わせたライフワークバランス、学びたいことや突き詰めたいことなど、将来への希望も生まれてくるでしょう。結婚や出産、育児といった生活環境の変化もあるかもしれません。

自身にとって理想の将来はどのようなものか、一度考えてみてください。待遇や学びへの欲求、職場環境など、理想とする将来を実現するためには自ら動いてキャリアアップすることも大切です。どのような働き方でどのような生き方をしたいのか、自分自身を冷静に分析し、そのために現時点でどのようなことをすればよいのかを意識して動いていきましょう。

医師はキャリアチェンジの選択肢が多い

臨床医から離れても、医師にはキャリアチェンジの選択肢が数多く用意されています。生き方や考え方が多様化し、それが個人から発信され広まるようになった現在、古くからある強固な医局の制度は見直され、「医局に所属さえしていればよいだろう」という考え方が薄れてきています。なかには、初めから入局しないことを選ぶ人もいます。自由度が高まる医師のキャリアにおいては、ほかの職業と同様に、自身で道を選択できます。

では、医師にはどのようなキャリアチェンジの選択があるのでしょうか。下記に、キャリアの一例を挙げました。

  • 医局を離れ市中病院で働く
  • 転科する
  • 開業する
  • 企業の産業医として働く
  • メディカルドクターとして働く
  • 特養や老健施設で働く
  • 健診センターで健診専従医として働く

医師が求められている現場は特養や老健施設、製薬会社、一般企業などにもあります。多くの患者に接するのではなく、企業の一員として働くほうが精神的、肉体的に安定するという医師もいるでしょう。キャリアチェンジのきっかけは「臨床よりも研究がしたい」「そろそろ開業を検討したい」など、自分の経験と年齢、将来の希望に合わせて情報収集を行うことから始まります。

 

年代別の医師のキャリアステージの特徴

年代別の医師のキャリアステージの特徴

多くの場合は、医師のキャリアは年代によってステージが変化します。ここでは、医師のキャリアステージを年代別に区切ります。

  • 20代(卒業後、研修時期)
  • 30代(専門医取得後)
  • 40代(評価が高まり多忙な時期)
  • 50代以降(最後の決断)

それぞれの年代で知識・技術を蓄積できるだけではなく、自身を取り巻く生活環境も変化しているはずです。ここからは、それぞれのステージにおける仕事内容や環境の特徴、その時点で考えられる選択肢について解説します。

20代(卒業後、研修時期)

20代は、将来に向けて経験を蓄積する時期です。初期研修を終えた後は、専門医資格の取得を目指すことが一つの目標となるでしょう。この時期に十分な経験を積み、技術と知識を身につけておくことが将来の選択肢を増やす近道となります。

ただし、この時期にキャリアチェンジを検討することも間違いではありません。20代は結婚や出産、そして育児の開始といった人生の変化が起こりやすい年代でもあります。そのため、激務や異動が多くなる医局には所属しないという選択をする人も出てきます。自身の状況に応じて、医局で後期研修をする、または医局には所属せず民間病院に行くべきかを一度冷静に考えてみましょう。さらに、美容医療などの自由診療領域の道を検討する若手医師も年々増えているのが実情です。医師の働き方が年々多様化している表れともいえます。

30代(専門医取得後)

この時期は、専門医資格を取得する人も多く、基礎的な力が備わってきている時期です。より多くの専門領域の診療に携わり、なかには指導を経験する機会もある年代です。これらの経験は、将来のための強力な武器となります。体力、気力も十分で、学びたいことへの欲求も出てくるでしょう。

専門医としてある程度の経験を積んだ30代後半くらいが、キャリアチェンジを検討するタイミングです。専門とする分野がはっきりとしてくる時期であるため、ある程度の経験を積んでいて、若く体力もあるこの時期は就職売り手市場の年代といえます。この時期の転職は、望んだ結果を得られる可能性が高いでしょう。

また、30代は育児によって多忙を極める時期を迎える人も少なくありません。育休制度の充実や託児所の用意があるなど、子育て支援の環境が整っている職場が注目されます。家庭の事情で働き方を変えるという選択肢が発生するのも、30代の特徴です。

40代(評価が高まり多忙な時期)

40代は、医師として脂が乗っている好調な時期です。この時期のキャリアチェンジで特に意識したいのは待遇面です。「現在の職場よりも好条件で招き入れてくれるところがあるのではないか」と転職を目指す人が多くなります。この時期のキャリアアップでは、医局に残って高いポストを目指すか、医局を出て高収入で招き入れてくれるところに行くか、といった選択肢が現れます。

また、仮に転科や開業を考えているのであれば、40代後半から50代半ばあたりが決断すべきギリギリの時期です。もちろん、この時期を過ぎての開業も可能ではありますが、高いポストに就いているといった理由で、いっそう決断が難しくなるでしょう。

50代以降(最後の決断)

医師として最後に活躍するステージをどこにするかを決断する時期です。自身の体力やプライベートとのバランスを考えて、激務のない落ち着いた勤務形態の職場を選ぶ人もいます。
特に、特別養護老人ホームや介護老人保健施設に転職する医師が多いです。

このように、医師を求めている現場の中でも自身の環境や能力、体力に合わせてキャリアチェンジすることで、自身の健康や家族との時間を犠牲にすることなく、医師としての人生をまっとうできます。人生のターニングポイントといえるようなタイミングは一人一人異なります。医師仲間や家族を含め、第三者の人の意見を参考にしつつも自分自身でプランニングする必要があるのです。

 

医師のキャリアプランの立て方

医師のキャリアプランの立て方

キャリアプランを立てる際は、「何のために転職するのか」「現状の不満、将来の希望は何か」をハッキリさせましょう。「周りに転職する人が多いから自分もしなければならないと思った」といった漠然な理由では、行動を起こすモチベーションも低く、実際に動いたとしても後悔してしまうかもしれません。
転職後に後悔しないためには、転職の理由やどうしても譲れない条件、この先の見通しを冷静に考えて計画します。現状から想像して、この先のライフイベントを表にしてみるのもおすすめです。

とはいえ、激務の中、自分一人で冷静に計画を立てるのは難しいかもしれません。そのようなときは、キャリアアドバイザーをはじめとした転職のプロに相談してみることをおすすめします。
優秀なキャリアアドバイザーは、無理に転職を促すことはせず、限られた相談時間で事情を汲み、迅速かつ的確にキャリアプランのアドバイスをしてくれます。ただし、医師の紹介会社は数多くあり、出会えるアドバイザーによってはその質を問わざるを得ないケースも少なからずあります。限られた時間を有効に使うため、転職の際には「国家資格キャリアコンサルタント」のライセンスを持ったキャリア形成を専門にしているような紹介会社に相談するのがよいでしょう。

『医師ベストキャリア』には、医師の転職に加えてキャリア形成支援を専門としているため、体系的な知識を豊富に持つ国家資格キャリアコンサルタントが所属しています。優秀なキャリアコンサルタントへ出会える機会は意外にも少ないもの。隙間時間でお問い合わせだけでもしてみてはいかがでしょうか。

医師ベストキャリアを使って転職した先生の声はこちら。

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キャリアプランを実現するためのポイント

キャリアプランを実現するためのポイント

キャリアプランを実現するためには、長期的な視点で少しずつ行動を起こしていく必要があります。その際、これらのポイントを押さえていきましょう。

  • 具体的なプランを作成する
  • 自分の適正を把握する
  • 自分自身の市場価値を高める

プランを作成する際は、最新の情報に詳しいプロの力を借りて、より具体的にする必要があります。また、経験を積む中で自分の適性、本当にやりたいことを明確にします。こうして、医師としての市場価値を高めるためには、専門性を絞って経験を積み、自身の市場価値を高めることも重要です。

具体的なプランを作成する

キャリアプランは、できるだけ具体的に作成することが大切です。「この年齢あたりで転職でもしているかな…」ではなく、「○○歳で○○に転職」のように、具体的に考えることで実現性が増します。

また、自分自身のライフプランに関してもより具体的に考えましょう。たとえば、子どもの進路予定、妻が離職するのか仕事に就いているのか、親の年齢など、「現状から○年後はこうなっているだろう」と予想します。もちろん、思い描いたとおりの将来になるとは限りません。変更があった場合は、キャリアプランを見直しましょう。

自分の適正を把握する

キャリアプラン実現のために重要な要素の一つに、自分自身の適正の把握があります。これは、理想とする仕事内容と自分の適性が異なっていることもあるためです。
自身に不向きな業務を選ぶと、せっかくのキャリアチェンジが苦痛に繋がってしまうかもしれません。自分は指導に向いているのか、研究向きなのか、現場がいちばん輝ける場なのか、多くの人との交流は苦痛ではないか、など性格や技術面から自身の適性をよく理解したうえでキャリアプランを立てていくことが大切です。

自分自身の市場価値を高める

希望の条件で転職できる医師は、自分の市場価値を充分に高めたうえで動いているはずです。医師の市場価値を決める要素はいくつかあります。
はじめに挙げられるのが技術力。何ができるのかが重要です。できることが多く、数も多くこなしている医師はスキルを頼りにされ、待遇もよくなるでしょう。
次が経験量です。この場合の経験とは、こなした症例数を指します。20~30代のうちに臨床医としてがむしゃらに積んだ経験が、転職を考えたときに評価されます。

自分の価値が高まるエリアを選ぶことも有効です。同じだけの技術力と経験を持っている医師でも、医師が多い都市部と医師が不足している地方都市とではその価値が異なります。勤務する地域を変えられる状況であれば、すぐにでも自分の価値を高められる可能性があります。
とはいえ、「キャリアプランを立てる」「自分の適性を把握する」の2つについては、中々自分一人でできることも限られます。壁打ち相手としてキャリアコンサルタントに相談しつつキャリアプランを提案してもらい、その中から自分に最適だと思う選択をすることが効率的です。

 

理想のキャリアの近道は、「優秀なエージェント」と繋がることから

医師としての人生をどう歩み、プライベートを含めてどのような未来を思い描くのか。目の前の業務をこなしているだけではなかなか希望の実現には至りません。自分の生活と職場の状況、そして将来の希望をキャリアプランに落とし込み、計画的に行動することで理想の状況に向かって前進できます。
医師であるご自身のキャリアプランについてプロの意見を聞きたい場合には、医師の転職について詳しいプロの窓口も活用しながら、早い段階でキャリアプランを立ててみましょう。医師ベストキャリアを使って転職した先生の声はこちら。

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医師の転職活動についてもっと知りたい方はこちらの記事も参考にしてください。
医師の転職は時期が大事!適したタイミングとその理由を解説
医師が転職相談するならキャリアアドバイザーがおすすめである理由

キャリアアドバイザー
吉本 光希Kouki_Yoshimoto

自分自身が現在までに何度か転職をしてきたため、キャリアアドバイザーとしての経験だけでなく、転職する側の視点もしっかりと持ち合わせています。キャリアに関するお手伝いをするだけでなく、先生方にしっかりと寄り添った対応を心がけています。些細な事でも結構ですので、お気軽にご相談いただけますと幸いです。もちろんご転職以外の事でもいつでも歓迎しています!

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