CAREER ADVISOR COLUMN
キャリアアドバイザーコラム

医師が長崎県で働くということ│移住のメリット、求人、移住転職支援などについてまとめました

長崎といえば―

カステラ、ちゃんぽん、豊富な海の幸といった「食」、そして異国情緒溢れる街並み、軍艦島、世界三大夜景や2つの世界遺産を有する「観光」の街。

一方で、近年は2022年9月に開業した「西九州新幹線」や通販大手のジャパネットホールディングス(長崎県佐世保市)が開発を進める「長崎スタジアムシティ」など、さまざまなプロジェクトが県内各地で展開され、大きな変革のときを迎えている長崎県。

その影響か、ブランド総合研究所が毎年発表する「都道府県魅力度ランキング」では並み居る都道府県をおさえての第8位!(※)移住先としても注目を集め、2021年度は過去最多の1740人が県内への移住を果たすなど、移住者は年々増加傾向。転職や子育てを機に、Uターンをする働き盛り世代の方も増えていて、40代以下の若い世代が8割以上を占めるというデータもあります。
※「地域ブランド調査」ブランド総合研究所2021年10月

異国の文化を受け入れながら海外との交流により栄えてきた歴史・文化があり、多くの離島や半島を有し、美しい自然と豊富な食・観光資源に恵まれた魅力あふれる長崎県は、じつは気候も温暖で治安もよく、医療も充実、生活コストも抑えられる安心安全で暮らしやすい県でもあります。

そんな長崎県で快適な毎日を過ごしてみてはいかがでしょうか?

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長崎県のおすすめポイント

郷土愛の強さの理由は暮らしやすさ!?

長崎県への移住でのおすすめポイントでよく耳にするのが「暮らしやすさ」。その理由は、温暖で寒暖差の少ない気候や、治安の良さ、医療の充実度などとされています。

それはデータでも裏付けられており、真夏日と冬日以外の日数は全国で5位。(※1)また、犯罪発生率と地震発生率はともに全国で少ない方から2位。(※2、3)加えて、人口10万人対比でみた病院数では全国8位、診療所数は全国3位、医師数は全国6位(※4)と、暮らしやすさを裏付けるデータも続々。

郷土愛が強いとされる土地柄もそんなところが理由なのかもしれません。
※1 S56-H22気象庁HP資料
※2 H30警察庁犯罪統計資料
※3 H30地震調査研究推進本部全国地震予測地図
※4 R1医療施設調査、H30医師・歯科医師・薬剤師統計 厚生労働省

生活のコスト低さ+余暇時間の長さ=高いQOL?

長崎県の世帯収入は¥434,454、当然のことながら東京都(¥531,150)や福岡県(¥448,114)には及びません。しかし、食費や住居費、衣類、教育、娯楽まで、すべての生活にかかる支出(コスト)が少なくてすむのが長崎県の魅力。

結果、手元に残る金額は東京都¥91,448、福岡県¥71,043に対し長崎県¥77,415(H26年全国消費実態調査より計算)と思ったより多い印象。

加えて、47都道府県中5位(H28年社会生活基本調査)と「余暇時間が長い」のも長崎県の魅力。生活コストを抑えながら、自由になるお金を豊富な余暇時間で趣味や家族のために使う。ワークとライフの両方を充実させやすいのも長崎県の魅力です。

「坂のまち長崎」はじつは好アクセス!?

長崎県といえば「坂のまち」。

平地が少ないため、平地にある物件はそれだけで家賃が高くなる傾向なのだとか。その分、各所への移動、アクセスが大変かというとじつはそうでもないという声も。

例えば、県庁所在地である長崎市内の公共交通機関はJRの他に路面電車、そしてバス。特に4つの路線がある路面電車は市民の足として利用されており、各路線とも5~8分間隔で運行されているほか、どこへ行くのも一律で130円とリーズナブルなのが魅力です。

バスの運行本数も多く、広いエリアをカバーしているため市民の足として親しまれており、長崎駅前からは九州各都市へも高速バスが運行されています。また、坂や狭い道が多いため軽自動車の保有率が極めて高いといわれています。

加えて、2022年9月には「西九州新幹線」が開業し、長崎県では将来の九州地域全体の発展に向けて、全線フル規格による整備の早期実現を目指しています。

県内まるごと海のそばの長崎県でのびのび子育て

海岸線の長さが北海道に次ぐ全国第2位、県内の島の多さも全国1位の長崎県。「長崎県内には海岸線からの距離が15 km以上の地点はない」というデータもあるほど、県内まるごと海のそばの長崎県。

そんな海には暖流の対馬海流が流入しているため気候は温暖で寒暖差も小さく、またその豊かな海がもたらす海産物をはじめとした豊かな「食」も長崎県の特徴。漁獲量は全国第3位、250種を超える魚種の豊富さは全国1位とも言われています。

また、温暖な気候で豊かな自然に恵まれた長崎県は、のびのびと子育てしやすい環境とも言え、行政も子育て支援についてのさまざまな取組みを行っています。例えばスウエーデン発の環境教育を保育に取り入れた「野外保育園」では、豊かな自然の中での環境教育で毎日森の中で遊び生きる力を育む保育を行っています。

ほどよい人付き合いや地産地消の食事、都会と自然が共存する長崎県の暮らしやすさの評価は年々高まっています。

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長崎県の概要

地域

長崎地域
長崎半島と西彼杵半島及びその周辺の島々で構成され、複雑な海岸線をはじめ豊かな自然と2つの世界遺産、世界・日本新三大夜景に認定された「長崎市の夜景」など優れた観光資源を含むエリア。

海の玄関口である長崎港では船舶関連や環境・海洋エネルギー分野の製造業が発展。農業では温州みかんや全国一の産出額を占めるビワなどの果樹や養豚。水産業では水揚げの拠点として新長崎漁港が立地。また漁港に関連した水産加工団地や行政・大学の研究機関があり、生産・流通・加工・研究・教育にわたる水産基地が形成されています。

県北地域
数多くの島が点在し、陸地には多くの山、丘陵が海岸線まで迫り、平地の少ない複雑な地形は複数の国立公園や国定公園に指定され、風光明媚で豊かな自然、中山間地域の棚田など美しい景観に恵まれているエリア。中核市は佐世保市。

朝鮮半島や中国大陸に近く、古くから大陸との交易が盛んで、遣隋使や遣唐使の寄港地としても知られています。また、その後も海軍の街として繁栄した多様な歴史を持ち、造船業、自動車産業などの製造業や波佐見焼などの陶磁器産業、近年では航空機関連や情報通信、オフィス系企業など新たな産業分野の発展が期待されています。

県央地域
長崎県のほぼ中央に位置し、橘湾、大村湾、諫早湾とそれぞれ特性の異なる3つの海に囲まれ、轟の滝や多良山系等を源とする長崎県唯一の一級河川本明川水系など、豊かな自然環境に恵まれているエリア。

長崎県立総合運動公園をはじめとした各種スポーツ施設が充実しており、また製造業の工業団地が集積し、総生産額は県全体の2割、うち製造業は4割のシェアを占め、半導体関連産業などの企業が進出しています。

島原地域
有明海、橘湾に囲まれた自然豊かな半島であり、日本で最初の国立公園である雲仙天草国立公園を含むエリア。

雲仙、小浜、島原と泉質の異なる3つの温泉や世界遺産である「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産である「原城跡」や、島原城をはじめとする歴史・文化遺産、豊かな農林水産物など、魅力ある観光資源に恵まれ、県内有数の観光地となっています。

農業産出額が県全体の4割を超える県内を代表する農業地帯であり、野菜や畜産をはじめ、果樹、花きなど、恵まれた気候・土壌条件を活かして、多様な産地が形成されています。

五島地域
九州の最西端に位置し、比較的平坦な福江島を除いて起伏が多く、島々の海岸線は溶岩海岸や砂浜、リアス海岸と変化に富んでおり、海と山が織りなす美しい自然景観は一部が国立公園に指定されているエリア。

世界遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」をはじめとする数多くの歴史・文化遺産に恵まれており、観光産業は基幹産業の一つとなっています。

壱岐地域
奇岩や白砂青松の砂浜など変化に富んだ海岸線が壱岐対馬国定公園に指定されている壱岐島を中心とするエリア。福岡県と対馬の中間に位置し、博多港からジェットフォイルで1時間ほどと福岡都市圏との結びつきが強い地域です。

壱岐にはいくつもの美しい海水浴場があり、県内外から多くの海水浴客が訪れ、また辰の島等周辺海域はサンゴ類が生育する等優れた海中景観を有することで海域公園地区に指定されています。

第1次産業の割合が高く、「壱岐牛」の飼育や、米、麦、大豆やアスパラガス、いちご、葉たばこなどの農作物の生産も盛んなエリアです。

対馬地域
対馬島を中心とするエリア。全島の89%が森林で占められており、原生的な照葉樹林が国指定天然記念物および壱岐対馬国定公園に指定されています。また野生生物では、国の天然記念物に指定されているツシマヤマネコをはじめ、対馬でしか見ることのできない生物や大陸からの流れをくむ生物が数多く生息・生育しています。v

第1次産業、なかでも漁業の割合が高いものの就業者数は徐々に減少傾向にあり、第3次産業の従事者が増加しています。

気候(気象庁2021年度データより)


南西方向から暖流の対馬海流が流入してくるため、全般的には気候は温暖で寒暖差も小さい。冬場は東シナ海側を中心に曇りがちの天気になることが多く、時雨や雪を降らせることがある。積雪することは少ない。

家賃相場(一例)

教育

県内には長崎大学、長崎県立大学の2つの国公立大学と6つの私立大学があり、長崎大学には医学部があります。毎年複数の東大合格者や多数の医学部合格者を出す中高一貫校や進学校など教育環境も整っており、また環境教育を保育に取り入れた「野外保育園」など、保育の質を高める動きも盛んです。

★私立青雲高等学校 2021年度 難関大学合格者数

★長崎大学医学部医学科 2022度 出身高校別合格者数

アクセス

飛行機  :長崎空港より羽田1時間50分、名古屋1時間25分、大阪1時間15分、沖縄1時間25分
電車   :福岡最短1時間48分(特急かもめ)
車    :長崎~福岡約2時間
空路は長崎市中心部からバスで約40分の長崎空港から東京・大阪・名古屋など主要都市を中心に運航されています。陸路は博多まで特急かもめで約2時間ですが、西九州新幹線開業に伴い所要時間が短縮されます。

移住支援制度

移住・定住を後押しする支援制度
⻑崎県と県内市町では、都市部からの移住を促進するとともに、地域の雇⽤創出につながる事業拡充や創業にチャレンジする事業者を⽀援するための補助⾦制度を設けています。

東京圏から⻑崎県に移住し、就職または創業しようとする方など、移住支援金の要件を満たす⽅を対象に、以下を支給しています。

移住支援金100万円

※世帯の場合。単身の場合は60万円
※詳細は長崎移住サポートセンターHPにて(https://nagasaki-iju.jp/useful_info/support/challenge

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医師が長崎県で働く

長崎県の医師の年収


厚生労働省 令和2年賃金構造基本統計調査より

長崎県の医師の平均給与はほぼ全国平均並み。前述の通り、人口10万人あたりの医師数は306.3人(1)と全国で6番目に多く、全国平均の246.7人を大きく上回っています。

厚生労働省の医師需給分科会が発表した医師偏在指数も263.7ポイントで全国平均の239.8ポイントを下回り、医師の偏在も少ないと言えます。

ただ、島が多いという特徴から、県内唯一の医学部のある長崎大学を有する長崎医療圏や県央医療圏、佐世保県北医療圏以外では医師の少ないエリアも多く、県では「ながさき地域医療人材支援センター」や「離島・へき地医療支援センター」を設け、離島・へき地における診療所などの医師確保や代診医の派遣などを行い、医療体制の維持に注力しています。

※ 厚生労働省「平成30年医師・歯科医師・薬剤師統計の概況」より

長崎県への移住・転職

2022年秋に西九州新幹線が開業し、福岡県とのアクセスも良好になる長崎県です!

移住先にも人気な長崎県を、是非一度ご検討下さいませ。
ご興味をお持ちの方はお気軽にお申し付けください。

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国家資格キャリアコンサルタント
衣笠 敬広Takahiro_Kinugasa

大学を卒業後、冠婚葬祭の会社に就職し、葬祭ディレクターとウェディングプランナーを経験。
キャリアが変わっても同じ「人生のお手伝い」に喜びを感じています。

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