産休・育休中の女性の先生から、復帰後の勤務先のご相談をいただいたり、
育休明けの先生から、
「元の職場に復帰してみたものの、当直や遅番を免除してもらって肩身が狭い」
「忙しすぎて限界を迎えそう」
「呼び出しの電話が鳴るたびに子どもが泣いて辛い」・・・
など、ご転職のご相談をいただいたりすることがしばしばあります。
「両親は遠方にいるし、当直もあり多忙を極める夫の助けは借りられない」
「誰も頼れず、自分が日々の送り迎えや、熱発などでの呼出しも対応しなくてはならない」
と通勤距離、勤務日数や勤務時間など、数々の制約のある中で
ご自身の『やりたいこと』は後回しにされる先生方に多くお目に掛かります。
キャリアカウンセリングに連れてこられたお子さまをとても愛していらっしゃり、
慈しんでいらっしゃる、その優しい眼差しがふいに翳って、
「男だったら良かったのに・・・」
「産休前に、専門医を取れてたら良かったんですけどね・・・」
という言葉がこぼれてくることもあり、
同じ働く女性として居たたまれない気持ちになります。
私は出産を諦めた身として、敢えて声に出して伝えたいのですが、
女性には「子を産める年限」があります。
確率もタイミングも、コントロールできるものではないですし、
時に自身の命の危険も伴いながら、次世代の新しい命を生み育むという、奇跡のような出来事です。
素晴らしい命を育んでおられる先生に、「〇〇だったら・・・」と
悲しい気持ちを抱いてほしくない。
こんなときこそ、自分たちにできることがあるのではないかな、と思います。
『働き方改革』に関する論議も随分活発になってきましたが、
実はこの1年の間にも、医療機関側の求人の出し方にも変化が見えてきています。
・専門医を取りたかったけど、一度諦めて大学を出るしかない
⇒退局を覚悟で相談をしてみたら、時短でも良いから残りなさいと提案してもらえた
・せっかく専門医を取ることができたのに、臨床を離れて健診などのアルバイトをせざるを得ない
⇒外来専従や、残業なし病棟管理、時短や週3~4日勤務が相談できる求人が増えてきた
・保育園が見つかるかわからないから、常勤職を探しにくい
⇒24時間院内保育所や、院外の保育園との提携、病児保育の体制が取れる病院も増えてきている
諦め半分で探してみたら、思いがけないご縁が見つかることがあります。
お一人で悩まずに、いつでもご相談ください。
人生100年時代。先生ご自身のこれからまだまだ長いキャリアへのお気持ちや、
ご自身とご家族とのこれからの夢、色んなお話を聴かせていただきながら、
全力でお手伝いさせていただきたいと思っています。
外資系製薬会社MR時代に、メンタルケアに関心を持ち産業カウンセラー資格を取得。働く人の人生に寄り添う仕事を天職と感じ、キャリアアドバイザーの道に飛び込む。