世界的に見ても、日本は急速に少子高齢化が進んでいます。
もちろん、経済的な問題など要因は様々ありますが、
平均寿命が伸びているという意味では、医療技術や薬品等の進歩や研究の成果ともとれます。
私が実際に転職のお手伝いをさせていただいた医師から、
「少子高齢化が進む中で、医療の現場も働き方を変えていかなければならない」
というお話をお聞きし、本当に改革が急務であると実感させられました。
昨今叫ばれている「働き方改革」の中でも、
特に医師の就業環境には注目が集まっており、改善が強く求められています。
その一つとして、当直勤務の際の連続就業時間の問題では、
当直の翌日を公休日とは別に自己判断での退勤を可能とするなど、改革は少しずつですが進んでいます。
しかし、ここで直面するのが「労働力が少ない」という課題です。
医師は毎年国家試験を経て新たに医師とな人数がおおよそ決まっているものの、
医療の現場全体ではコメディカルを含め、年々人員の確保が難しくなっており、
そこにこの少子高齢化が追い打ちをかけることは火を見るよりも明らかです。
今回の医師は、
「5年10年で病院の統合や淘汰も進み、状況は大きく変わってくるだろう」ともおっしゃっていました。
医療経営も難しい中、診療報酬の改定も重なります。
開業医の負担がかなり厳しくなり、開業医を辞めたいという方が全体の約30%近くいるといった記事も目にしました。
地域の患者様のことを考えると、医療機関が閉鎖する事態は極力避けたいですが、
労働力の減少や診療報酬以外の様々な課題も押し寄せてくる中で、
私たちがお手伝いできることがどれだけあるのだろう?と深く考えさせられました。
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