CAREER ADVISOR COLUMN
キャリアアドバイザーコラム

本当にQOLはアップする?健診業務の意外な落とし穴

健診センターやクリニックへの転職を希望される先生が年々増えています。

やはり「当直やオンコールがない」「病棟などを持たないため身体的負担が少ない勤務」
というイメージが強いのかもしれません。
確かに単発(スポット)でのご勤務の場合、聴問診のみの求人が多数あるためどうしてもそのようなイメージがつきがちです。

しかしながら、実際に常勤医師として健診センターで働いていらっしゃる医師からは意外にも、
「思ったより求められるスキルが多く大変」「想像以上に事務作業が多い」というお声を頻繁に耳にします。
健診のみの勤務というのはイメージと実情に大きなギャップがあるケースが多いのかもしれません。

本日は健診施設の業務内容や実情についてご紹介させていただきます。
今後ご転職を検討されていらっしゃる先生方に、少しでも参考になりますと幸いです。

健診施設での医師業務内容・年収相場

【業務内容】
午前:健康診断・人間ドックの聴問診、結果説明
午後:読影業務(主に胸部・心電図・腹部・胃部等)、レポート作成
読影については、常勤の先生は2次読影および最終判定をお願いされるケースがほとんどです。

【年収相場】
週4日の場合、およそ1000~1200万円程度

常勤医師となると上記のように読影業務やレポートの作成など、スポットでは担当しないような業務が入ってくるのですね。

次に実際に先生方から伺った健診施設でご勤務されるメリットデメリットをご紹介します。

健診施設で働くメリット・デメリット

【メリット】
・時間外がほとんどない
・早番や遅番など変形労働時間がなく家庭との両立が可能
・夜間当直やオンコール勤務がない
・産業医・予防医学の勉強になる

【デメリット】
・年収が安い
・1日の受診者数が多く喉を酷使する
・基本的に健康な人が受診するため、医療というよりもサービス業のようなイメージ
・レポート作成など想像以上に書類仕事が多い

もちろん、臨床から健診・予防医学の分野に進まれそちらの方がご自身に向いていた、
と仰る先生も多数おられますので一概には言えませんが、
少なくとも「健診施設での勤務=QOL向上」という構図は上記からすると簡単には成り立たないのかもしれません。
実際のメリットデメリットをご参考に、
それでも健診施設でのご勤務を希望されるのかどうか慎重にご判断いただければと思います。

弊社では他にも先生のご専門にあわせた外来メインの求人、夜間なしの訪問診療求人等、
QOLをupすることのできるさまざまな求人をご紹介しております。

先生の今後の展望などをお伺いし、
最適な求人をご提案させていただければと思いますのでぜひお気軽にご相談ください。

編集部CB Career

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