CAREER ADVISOR COLUMN
キャリアアドバイザーコラム

公的病院と民間病院 どちらへ転職する方が良いでしょう?

公的病院と民間病院の違いとは?
医師のご転籍をお手伝いしていると、比較的いただくのがこの質問です。

一昔前は、公務員的な感覚からか
「公的病院の方が福利厚生が充実している」
「公的病院は潰れないし安心」
などのお考えから、民間病院ではなく公的病院を選択なさる先生も
一定数いらっしゃいました。

しかし近年、公的病院の経営状況の悪化や民間への譲渡の話を耳にする機会も増え
先生方の傾向も変わりつつあるようです。

まず公的病院と民間病院の大きな違いとして
業務内容や条件交渉余地の有無、が挙げられると思います。

公的病院のうち、特に国や県、市町村が経営をしているところでは、
給与・休日・業務内容などの枠組みが決まっていることが多く、
フレキシブルに相談することは難しいのが実情です。

経営状況が芳しくない場合、
国・市町村から経営改善に向けた指導や命令があり、
最近は様々な締め付けもあると仰る方もいます。
また、昔からの年功序列の風習が強く、
役職に付くには長い年月を要するというお悩みを伺うこともあります。

とはいえ、先進医療など、
税金を投下されるからこそ取り組んでいることも多く、
まだまだ経験を積みたい先生にはメリットが多い場所と言えます。
大学医局派遣の先生も多く在籍されておりますので
最新の知識や技術を習得する場として、有意義な場所ではないでしょうか。

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比べて民間病院は、いわゆる個人経営の病院です。
理事長や院長先生の意向で物事を決めることができるため、
各先生方に合せた相談ができるケースが多いのが特徴です。
その分、トップのお考えや診療報酬改定の状況で
経営方針や求められることが変わる可能性があるとも言えます。

小回りが利く状況から
[業務内容][休日][給与][役職]など
各先生ごとにカスタムした求人を作ってくださるケースも比較的多くあります。
結果、ご家庭とのバランスを取ったり、新しくチャレンジしたいことが実現するなど、
直面しているお悩みを解決なさる先生も沢山いらっしゃいます。

頑張りが評価に直結しやすく
役職や給与UPなど、目に見える形で評価を受けやすいことも
民間病院のなせる業と言えると思います。

また先端医療ではなく地域医療に関わる病院が多いことも
民間病院の特徴ではないでしょうか。先端医療というより、
「顔と顔を付きあわせた診療をお得意とされる先生」
「患者さまやご家族とのコミュニケーションを楽しいとお考えの先生」
「専門性よりプライマリーという考えをお持ちの先生」
「開業に向けた勉強をなさりたい先生」には
比較的選択肢が多いのが、民間病院ではないかと思います。

いかがでしたでしょうか?

上記の通り、公的病院・民間病院は、それぞれに特徴があります。

ただ私自身、先生方より
「自分自身にとって良い選択が分からず悩んでいる」という
お声をいただく機会が、非常に多いのが実情です。

そのような時こそ、私たちキャリアアドバイザーの出番です。
ぜひ、率直なお気持ち、お悩み、何でもお寄せください。
先生のより良い将来のため、一緒に解決をしてまいりましょう!

キャリアアドバイザー
加納 由理Yuri_Kanou

教育学部卒業後、語学関係の企業へ。「もっと人の転機に貢献できる仕事がしたい」と転職。産休を2回取得し家では怪獣(子供)の相手をしながら、アドバイザーとして奮闘中。

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