医療機関ごとにニーズは違う、されども必ず抑えておくべきは『コミュニケーション能力』
私が医療機関に訪問した際に必ず伺う質問があります。
それは、『貴院が医師の採用面接において、一番大切にされている観点は何ですか?』です。
ほとんど全ての医療機関は、
第一に『円滑に患者さま・同僚とコミュニケーションがとれること』を挙げられます。
「外来診療で、親身な姿勢で患者さまに接ることが出来るか」
「横断的に同僚医師と関わり、関係性が構築出来るか」など、
具体例を上げればきりがないですが、皆さま、口を揃えてお話されます。
実状としては、外来診療で雇い入れた医師にファンがつかなければ、
人件費の回収すらままなりませんし、
同僚医師と関係性を構築出来なければ、早期の離職に繋がりかねません。
特に地域密着性の高い医療機関では、患者様の口コミが集患や評判に大きな影響を与えます。
『コミュニケーション能力』を示す、というのは一見難しいように思えますが、
大切な三つのポイントがあります。
それは、【第一印象】と【質問にたいして正確に答える】、
【リアリティ】に注意してお話することです。
【第一印象】
まず第一に身だしなみです。
初対面の人に抱く印象の9割が外見によるもの、とよく言われます。
お洒落をする必要はありません。
誠実さと真摯な姿勢をアピールすることが肝要です。
男女問わず、清潔でフォーマルなスーツスタイルが無難。
ツメやお化粧等の、目が行きやすいところは特に注意が必要です。
【質問にたいして正確に答える】
また、ハキハキと聞き取りやすく、
相手の会話のテンポに合わせてお話されると好印象です。
質問に対して、返答は正確に、必要以上のことを話さず、
簡潔にまとめて努めて伝わりやすいように心がけて下さい。
採用担当者は自分本位の話をするのか、気遣いが出来る方なのか、
よく観察しています。
【リアリティ】
面接はお互いがお互いを良く知り合う絶好の機会です。
よって、双方から何事も包み隠さず、腹を割ってお話出来るのが理想です。
ご自身のアピールポイントは5W1Hに気を付けて具体的にお話しましょう。
失敗談や挫折から、どのように考え、実際の診療にあたってきたのか、
裏表なく誠実にお話されることで、信頼出来るお人柄だと判断されることでしょう。
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面接は、上下関係抜きに、対等に経営層と話が出来る大変貴重な機会です。
ご自身のセールスポイントを存分にアピールし、内定を勝ち取りましょう!
紳士服の営業として13年勤務。その後MR、管理職として医療業界に18年携わる。これまでの経験を活かして良縁転職のご支援をいたします。