CAREER ADVISOR COLUMN
キャリアアドバイザーコラム

病院の事業再生について

病院の事業再生のために当社ができること
一般急性期病院などであれば、入院患者数や病床再編など、
事業再生の選択肢が複数ありますが、
今回のケースは療養病床中心の医療機関の事業再生へ向けての協力の要請でした。

その際に、やはり重要となるのは現場をリードする医師を招聘し、
コメディカルの定着率向上やモチベーションアップを図り、
チームとして病院の発展に努力しようとする体制作りです。

そのような中で、先方から弊社へは、
本当に病院の再生に尽力したい、真のマネジメントに注力したいという
院長となる医師の招聘についてのご相談でした。

ご経験が豊富な先生であればあるほど役職を希望されることも多いですし、
弊社も医療機関に相談をさせていただく際に、
部長職以上などの待遇でご相談を差し上げることも多いです。

ただ、「院長」となると、
環境も置かれる立場も全く違ってくると思っています。

もちろん、同じ「院長」でも、
クリニックと病院では従業員数や施設規模も異なるため、違いも大きいです。

とはいえ、全ての責任が病院長にのしかかってくるものでもないと思います。
では、病院経営陣が院長に求めるものとは何なのでしょうか?

一番は、「組織」をつくることです。
現場のトップがやりやすい雰囲気と環境づくりに尽力すること、
これが組織づくりの肝となると思います。
看護部長やその他役職者も当然サポートをすべきことですが、
彼らも人間、「院長のために」という気持ちにさせなければチームづくりも難しくなります。

いわゆる、民間病院の院長に求められるのは、
人間関係の改善と気持ちよい職場作りのための心配り、そのための洞察力ではないでしょうか。

病床再編や外来での工夫なども考えべきことではありますが、
今回は、まずは「人は一番の財産と考えられるのか?」を
一番に理解されている方にご尽力いただきたい思っていました。

今回、無事に弊社からのご紹介が実現したのですが、
それは、ご面談時にはすでに双方からどのように改善をしていくべきかについて、
様々なアイデアが出るなど、経営陣も一つのチームとなろうという
雰囲気が醸成されていたことが要因だったと思います。

国家資格キャリアコンサルタント
八木橋 辰夫Tatsuo_Yagihashi

紳士服の営業として13年勤務。その後MR、管理職として医療業界に18年携わる。これまでの経験を活かして良縁転職のご支援をいたします。

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