CAREER ADVISOR COLUMN
キャリアアドバイザーコラム

女性医師の結婚とキャリア

■女性医師の出会い事情
医師の場合、ストレートに進んだとしても、大学卒業時は24歳。
そこから、初期研修・後期研修と忙しい毎日を過ごしているうちに、気づけば30歳・・・

「そんな忙しい毎日の中で、どうやって運命の男性と巡り合うの!?」
という声が聞こえてきそうですが、まさにその通り、
出会いは驚くほど少ないとお聞きすることが多いように感じます。

結果、朝から晩まで仕事に追われている病院内での出会う男性医師、
もしくは、元々のお知り合い(医学部時代からの同級生・先輩後輩など)と結婚するというのが、
数多くお会いしてきた女性の先生方に多いパターンです。

でもこの医師同士の結婚、実際にはどんな課題があるのでしょうか?

■医師同士の結婚の実情
ご主人が医師という女性の先生方に一番多い意見が「転勤の問題」です。

お若い先生の場合、大学医局人事で数年単位での転勤は当たり前でしょう。
つまり、医局が同じでない限りは、ある程度の期間は転勤生活になりますので、
「別居婚を余儀なくされる」ということは、仕方が無いようです。

また駆け出しの頃は、勉強のための時間外拘束も多く、
週末も日直当直やオンコールで、すれ違いの毎日になります。

時間に追われる日々で、家庭内の用事は後回し・・・
ご主人とはなかなか時間が合わない・・・

このような毎日を過ごしているうちに、
「昔から思い描いていた結婚生活とはかけ離れている日々が待ち受けていた・・・」
と仰る先生が多いのは事実です。

  *  *  *

ただ一方で、医師同士だからこそ、
一般の方と結婚をされている女性の先生より仕事に対する理解を得やすく、
時間が合わないことに対して、不満が出にくいという関係性は期待できます。

とはいえ、将来的な家族計画などを鑑み、
「仕事に追われて、ご主人と時間を共有しづらい状況」に疑問を覚える女性医師も多く

 ◎医師としての自分
 ◎女性としての自分

今後どちらに、どの程度ウェイトを置くのか、という点で悩まれる先生も多いのも実情です。

 ◎医師としての自分 を優先する場合
 ―お子さまのことや家事のことなどについては、優先順位を落とすことになるでしょう。
  と同時に、ご主人が家事や育児に対してどの程度協力的な方なのか、
  という点も大きな要素になるように思います。
  診療科などによっては、ご主人の働き方や医師としての目標も
  少し変えていただく必要もあるかもしれません。

 ◎女性としての自分 を優先する場合
 ―医師として目指していたことに対して、
  気持ちの折り合いをつける必要もあるかもしれません。

どのような選択をするのかは、先生により様々ですが
ご自身とご主人が、お二人で築いていきたい家庭についてきちんと向き合って話し合うことで、
後々、後悔の無い人生プランを描いて進むことが大切なのだろうと感じます。

そのような人生設計の中で、働き方を悩まれたときは、私共の出番です。
お一人で悩まれず、是非、お気軽にご相談ください。

先生ご自身の「医師として」「女性として」の人生が
有意義な毎日になるよう、精一杯サポートをさせていただきます。

キャリアアドバイザー
加納 由理Yuri_Kanou

教育学部卒業後、語学関係の企業へ。「もっと人の転機に貢献できる仕事がしたい」と転職。産休を2回取得し家では怪獣(子供)の相手をしながら、アドバイザーとして奮闘中。

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